令和4年分 年末調整計算シートを活用しよう

早いもので今年もあと3カ月となりました。
気が早いと思われるかもしれませんが、
事務所としては、そろそろ年末調整の準備を開始する頃です。

今年は国税庁の年末調整ページに
「年末調整計算シート」がダウンロードできるようになっていましたのでご紹介します。

今年の変更点は?

令和3年分から比べて大きな改正はありません。

年末調整がよくわかるページ

国税庁が「年末調整がよくわかるページ」を作成しています。

ご自分で年末調整をしなければならない方は、
こちらのページを参考に年末調整されると良いでしょう。

毎年行われていた税務署の説明会はなくなっていますので、
このページで年末調整してくださいということなのですね。

かなりわかりやすくなっていますが、それぞれ文章が多いということで

年末調整の基本的な考え方は一度ブログにも書きましたので、
こちらをご参考にして頂ければと思います。

年末調整計算シート(Excel)

上記の年末調整がよくわかるページから「年末調整計算シート」もダウンロードすることができます。

こちらをダウンロードしてマクロを有効化し、
必要な箇所を入力すれば税額計算を自動で計算してくれます。

扶養控除申告書などの年末調整各種申告書は国税庁年末調整ソフトでデータ入手し、
税額計算はこの年末調整計算シートで計算すると、
全てデータを通して完結するということですね。

ただし年末調整ソフトと連動しているわけではないので、
扶養控除申告書や保険料控除申告書等に記載の内容を転記するイメージです。

給与計算ソフトとも当然に連動していません。

また保険料控除証明書や住宅ローン控除証明書は
マイナポータル連携し、電子提出というのはなかなか中小企業では見かけません。

証明書類も一部電子化に対応していない会社もありますし。

まだまだ転記の手間や、紙での原本提示や提出が続くのが現実ではないでしょうか。
転記ではなく、RPAでつなぐこともできるのかもしれませんが、
なかなかそうやって解決しているところのほうが少なそうです。

まずは、電子化できるところは電子化し、
原本が必要な控除証明書類は原本提出とするのが
折衷案としてありそうなパターンです。

弊所でも折衷案の運用で今のところ進める予定です。