ayumitanaka 確定申告時期は税務署への問い合わせが激増しますので、
税務署では全て対応しきれません。
そこで、税務署に電話をすると、一般的な税に関する質問については、
税理士につながり、税理士が電話で回答するということがあります。
これは確定申告時期だけ行う業務なのですが、
だいたい１日50件くらい回答するので、
なかなかハードではあります。
決して税理士の義務ではないので、
税理士全員が行っているわけではないのですが、
納税者の方と電話ではあるものの、直接、
しかも多数の方と話せるいい機会なので
今回参加してみることにしました。
すると、
自分が想定するような相談とは違う質問が多く、
納税者の方がどういうことで困っているのかが
よくわかり、とても勉強になりました。
今日は質問の中で非常に多かった質問３点について
まとめておきたいと思います。
住宅ローン控除の必要書類について
子育て世帯などサラリーマンの方で、
初年度の住宅ローン控除を適用するため
初めて確定申告をされる場合に多い質問です。
確定申告が何なのか全くわからないからどうしたらいいか
という内容のものが多いです。
住宅ローン控除はいくつも種類がありますので、
まずは一般の住宅ローン控除なのか、認定優良住宅なのか、
リフォームなのかなど、どの住宅ローン控除に該当するのか、
また、要件を満たしているのかを確認していきます。
そのあと、必要書類をお伝えしますが、
だいたいそのまま必要書類をもって、
相談会場へ行きますと言っておられる方が多かったです。
コロナ禍でもありますので、確定申告書作成コーナーで作成して
郵送でも構いませんので、ご自宅でされてはいかがですか？
と促してはいるのですが、
なかなか自分で申告するのは、敷居が高いのか
応じてくれる方は少なかったです。
せっかく自分で申告をするいい機会なので、
そのまま確定申告書作成コーナーで申告書を作って、
所得税の課税の仕組みを
知ってもらいたいなという思いがありますので残念でなりません。
こういうのは草の根運動なので、
諦めずにしつこく、自分でやってみてくださいとこれからも
言っていこうと思います。
申告義務の有無について
少額の所得がある場合に申告が必要かどうかを
確認のために問い合わせされる方も非常に多いです。
申告不要制度が適用できる年金のみの方や、
少額の雑所得のある方、少額の一時所得のある方
からの問い合わせですね。
申告しなければならない方については、
整理していますので、ご参照いただければ。
年金のみの方は公的年金等の年間収入金額が400万円以下（源泉徴収対象のもの）、
かつ
年金以外の所得金額が20万円以下であれば申告不要です。
もちろん医療費控除を適用して還付を受ける場合は
申告して頂いても構いません。
雑所得や一時所得に関しては、給与や退職金を
もらっている方ではないので、
所得の合計額が、基礎控除やその他の所得控除の合計額を超えないのであれば
申告は要らないです。
仮に計算して、所得が出たとして税額が出ても、
配当控除額をさらに差し引きしますので、
そこで、税額が出ないのであれば、やはり申告不要です。
明らかに申告不要なものについては、
申告はいらないですとお伝えするのですが、
税務署から電話がかかってくるのではないかとか、
税務調査で突然税務職員が来るのではないかと
心配されておられる方が多かったですね。
そんなことはありませんので、大丈夫なんですが。
こういうご質問の場合は
過度に税務署を怖がっているような印象を受けました。
ですが、適正に納税しようと考えている納税者に対して、
税務署はとやかく言ってきません。
不正を働こうと目論んでいる方に対しては
厳しい措置を取られるし、マルサのイメージが
強烈なのかなと思いますが、マルサが一般家庭に
来ることはまずないです。
そのあたり税理士と一般の納税者の方に認識のズレが
あるなあとものすごく感じました。
持続化給付金などコロナ関連の取扱いについて
コロナ関連の給付金の問い合わせも
非常に多いです。
申告書のどこに記載するのか、
所得税は課税で、消費税は不課税（対象外）です。
という話。
事業の売上減少を補填するものとして
給付金が支給されているので、
所得税に関しては事業収入に含めるという扱いになっています。
休業支援金など他の支援金や給付金も同じ考え方です。
詳しくは記事にしていますので、こちらもご参照いただければ。
まとめ
電話相談業務でご相談の多いお問い合わせについて
まとめました。
写真（アイキャッチ）の雛人形は、自宅で飾っているもの。
日本人形の少し怖い感じがなく、お内裏様もお雛様も
ぷくぷくしていて、気に入っています。
▼娘日記
昨日は系列の保育園との合同マラソン大会でした。
陸上グラウンドを借りての本格的なもので、
前日から気合が入りまくり。
娘の勇姿をちらっとだけ見たのですが、
極寒の中、800ｍ最後まで走りきっていました。