お金を残す経営!時間あたりの単価より大切なものとは?

以前何が起こるか分からない昨今のような経済状況の場合は、
無理な節税をするより、手元にどれだけのお金を残すのかが大切である
ことを書きました。

お金を残したいなら、単価あたりの利益をあげよう。

単価を上げるのももちろん重要ですが、それよりもさらに重要なことがあります。

お客様との信頼関係

お客様との関係性が常日頃から良好でないと、
継続的な売上は望めないですし、事業はいずれ先細りしてしまいます。

そんなのあたりまえのように思いますが、
意外とお客様と違う方向を向いて仕事をしている方は多いです。

目先の利益に走りすぎて、今この売上を上げるため、
目の前のお客様にとって必要がないのに、
商品やサービスを売ろうとする場面に遭遇します。

最近やたら営業されるのもそういう場面の一つなんだなだと思います・・。

悲しいかな誰も幸せにならないです。
本来であれば礼をつくして、お客様が何を求めていらっしゃるのか、
常に考え行動しなければならないのですが、
短期的な目線になってしまうと、こういった悲劇は起こります。

長期的な目線で、常日頃からお客様との信頼関係を築き、
どういった商品・サービスが本当にそのお客様にとって必要なのか
見極める力が必要です。

従業員との信頼関係

従業員との関係性を重視するのは、人を雇って経営される方にとっては、
お客様との関係よりもむしろ重要なのではないでしょうか。

賃金の未払やパワハラなどもってのほかです。

手前味噌ですが、会計事務所の場合、労働環境が良くない場合が多く、
人が入ってもすぐに辞めるということは珍しくありませんでした。
後輩に仕事を教えて慣れてきたかな、という頃には辞めてしまう・・
そしてまた、新たに入社した人に教えては辞め、教えては辞め・・・

負のスパイラルに突入。。

すぐ辞めてしまうのには色々な理由が考えられますが、
パワハラ、給料が安い、業務量が多すぎる

など業界の持っている慢性的な問題が根本にあるように思います。

たまに神様のように優しい先生がおられて、
うちは誰も辞めないよという事務所もありますので、
この業界も捨てたものではありませんが。

従業員の方が仕事をしてくれるからこそ、
お客様に商品・サービスを提供することができます。

従業員の方がすぐに辞めてしまうような状況では、
安定的に質のよい商品・サービスを提供することはできません。

従業員を大切にしない経営は、結局のところ、
まわりまわって経営者に跳ね返ってきて苦しむことになります。

大切なことは、いつもあたりまえの中にあるのですね。

まとめ

お金を残したいのなら、お客様や従業員を大切にすることについて書きました。
一見、道徳的でお金を残すことと関連性がないようにも見えます。

ですが、これまで見てきた中で、
お客様や従業員を大切にしている会社は、
お金もきちんと残っていて、安定的に経営されているところが多かったです。

少しの外的なダメージであればびくともしません。
そんな経営を目指していきたいですね。