【税法免除のための大学院】判例の読み方

税理士試験の税法免除を受けるために大学院に進学し、
修了するためには修士論文を完成させなければなりません。

そのためには、判例研究が避けて通れません。
判例研究とは簡単に言うと、租税法に関する重要な裁判例をもとに
その事実や争点をとらえ、問題点を法的に分析し、解決方法を導き
自分なりの結論を見つけていく研究を言います。

大学院によっては財政学で論文を書く場合もあるそうですが、
基本的には租税法分野での判例研究を修士論文とするのが
免除の場合のスタンダードな方法。

そこで今日は、税法免除のための判例の読み方について解説したいと
思います。

大学院生であっても、法的三段論法

判決までの道筋は法的三段論法により考えることが大切です。
実務家でも研究者でもまた大学院生でも、判例研究をするのであれば
法的三段論法の考え方で結論を導くことに変わりはありません。

法的三段論法とは、
①法解釈
②事実認定
③あてはめ
によって結論を導く法的思考方法。

木山泰嗣『税務判例が読めるようになる』(2015,大蔵財務協会,9頁)では
「法的三段論法というのは、
①大前提として、法律の解釈を行い法規範を定立する(法解釈)、それから、
②小前提として、事実の認定を行う(事実認定)、そして、
③認定された事実(小前提)、これに解釈された法規範(大前提)をあてはめることで
結論を導く、こういう三段階の考え方です。」
と解説されています。

思考の過程を3つに分けることで、
今どこを理解しようとしているのか
頭の中に地図を作って進めていくような感覚ですね。

事実認定の問題なのか、また法解釈の問題なのか
それは事例によって様々ですが、
判例のどこが問題なのかがわかるようになってきます。

またこれは実務の話ではありますが、
税務調査で問題となった事実に対して、
適法か違法かを立証するような場合もこの法的三段論法で行われます。

つまり租税法分野に携わる人たちの共通の思考方法と言えるでしょう。

そのため大学院生が判例研究をする場合も
同じく法的三段論法を使って考えていきましょう。

素直に謙虚に読んでみる

判例を研究される方は様々いらっしゃいますので、
その目的に応じて読み方は変わってくるものです。

実務家がその職務上必要が生じて
判例を読み込む場合と、教養として
税法学を知るために判例を読む場合とでは読み方は変わります。

大学院で税法免除を受ける場合は、
研究者ほど精細に読み込む必要はありませんが、
ご自身の論文のテーマの本筋となる裁判例については
判旨だけでなく、判決文もすべて読む必要がでてくるでしょう。

その際、批判的なとらえ方はせず、素直に謙虚に読んでみるのが
いいと思います。

批判的に読む方が、論文も反論をすればよいので、
書きやすいですし、書いていて乗ってきますが
裁判官の長年の経験や勘の方がたいてい正しい、
ということを後から思い知らされることの方が多いです。

最初から批判的に書き進め、研究が進むにつれて、
やはり裁判官の結論が正しかったとなると
反論している部分について、書き直し、もしくは
書き方は変える必要がでてきます。

書き直しや書き方の変更はよくあることですが大変です。
できればやりたくないもの。

そういった意味でも始めから
素直に謙虚に読み進めることが大切です。

地裁から読んでいくのがおすすめ

実務で使えないか研究する場合は、
結論(最高裁)から読んですぐに実践に応用したくなりますが、
大学院生の判例研究の場合は、地裁から読んでいく方が
内容をより理解できるのはないかと思います。

人によって読み方は様々あると思うので、
これが必ず良いというものもありませんが、
私が大学院生当時の読み方は地裁から読んでいく方法です。

結局、事実の積み上げは地裁から行われるので、
高裁や最高裁の判旨では省略されていることも多々あります。

そもそも最高裁は事実認定を行いません(法律審と言います。)

地裁や高裁が認定した事実に基づき
法解釈からあてはめを行い結論を導きます。

事実認定の確認もすべきですから
それぞれの裁判所の法解釈はどうだったのか
地裁や高裁、最高裁での解釈の違いを見ていくには
地裁から時系列に読む方が流れを理解しやすいです。

 

 


▼娘日記(8歳、5歳)

折り紙でパクパクを作るのが流行っています。

1・2・3・4など数字のどれがいいか聞かれ、伝えると、
パクパクの中の数字に沿って占いしてくれます。

今日は大吉!(たぶんほとんど大吉にしてあるようです)
メダルを10個くれました。


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