大学院で税法に関する論文を作成し、国税庁に提出、税法科目の免除を受けて、
税理士になる方法があります。いわゆる大学院免除です。
2回生からは本格的に論文作成が始まります。
中間報告会
2回生ではほとんど授業はとりませんでした。単位の取得状況にもよりますが、
基本的にはゼミのみで前期と後期でそれぞれ2単位の計4単位分のみにしておくとよいです。
なんだかんだ仕事や試験勉強がある場合が多いですし、授業が残っていると、
どうしても発表等の準備に時間が取られてしまうので、論文作成の時間を削られてしまいます。
授業をとる場合は、発表形式ではないもので、授業中の参加度合い、理解の程度や
授業中の課題のみで評価してくれる授業であればそれほど負担なく過ごせるでしょう。
春は中間報告会。私が受講していた時はゴールデンウイーク中に中間報告会がありました。
報告内容は主に研究テーマの内容と、章立て、それぞれの章の概要を報告します。
1回生の時は座って静かに聞いていましたが、今度は報告する番。
レジュメは一応作りましたが、準備時間もそれほど取れないので、作成途中の論文の骨子と
概要をワードに貼り付けて挑みました。レジュメよりとにかく話す練習をしていた記憶
があります、、人前は苦手なので。
あまりダラダラとレジュメを読んだり、論点がずれたまま話をし過ぎると
印象が悪いので、与えられた時間を守ることを意識して、
時間内に伝えたいことをコンパクトにまとめることを意識して話しました。
報告時間は15~20分。質疑応答が20分。1人につき計40分、時間が与えられます。
私の場合、相続した土地を売った時の税金の話ではあったのですが、株式はこういう場合
どうなの?土地と同じなの?と言う質問を受け、当然のごとく用意していなかったので、
あたふたしました。何となく今までの知識で知っていることを話しましたが、
ぼんやりとした印象に。
何が起こるか分からないですね。幅広く浅くでも周辺知識を入れておくべきだったなと
反省しました・・。
他の方は和やかな時間もあったり、厳しいお言葉が飛び交う場面も。
たいていの場合は、報告までに論文の骨子ができていなかったり、結局論文をとおして
何が言いたいのか分からない場合は厳しい言葉が待っています。
と言いつつも私はそんな厳しい言葉は頂かなかったのです。
もし、ここで厳しい言葉を頂いたとしても落ち込んでいてはいけません。
税理士試験を受ける方の場合、気持ちの切り替えが重要です。
聞いておかないといけないですが、それはそれ、試験は試験。
まだ春なので、気にせず、論文のことはいったん忘れて、税理士試験の勉強や
仕事を優先すればいいのではないかと思います。
論文作成さらにすすむ
中間報告会で頂いたアドバイスを元に、論文作成をさらに進めていきます。
修士論文の文字数はおおまかではありますが、4万字~6万字で、ページ数で言えば、
A4で50~60頁くらいでしょうか。多い人は80頁ほど書きます。
私の場合、春の中間報告時期で30%程度作成していました。
夏休みが終わった段階で50~60%程度。修正や大幅な書き直しもあるので、
このくらいで進めていても、最後の完成までの追い込みはけっこう苦しかったように
思います。
税理士試験は受けていないので、わりと時間をかけてすすめることができましたが、
たいていの場合は、6~8月は税理士試験のラストスパート時期。
論文作成どころじゃないよという方が多いものです。
その場合はいったん中間報告まで論文作成をした後、税理士試験が終わるまで
論文は寝かせておいても問題ないでしょう。
夏休みに頑張れるかがカギ
ただ税理士試験後の夏休み後半から年末までは、思いっきり気合を入れて書く必要があります。
税理士試験を受ける場合は、この時期、論文作成に力を注げないと、取返しがつかなく
なってしまいます。
取返しがつかなくなると、そのまま学校から足が遠のいて、見かけなくなる方がいらっしゃる
のも事実です。
論文の場合、ブログのように自分の言葉で書くのとはまた違って、専門用語も使いますし、
論文作成上のルールもけっこうあります。「けだし」とか「しかるに」のような論文でしか
見ないような独特の表現も使ったりと、日ごろ書く文章とは違い、ルールのある中で
自分なりに文章を紡いでいくのです。
書けるペースが速い方であれば、問題ないと思いますが、自由に書けるわけでもないので
なかなかとっつきにくいのが正直なところ。早め早めに作成していても最後は
ちょうどくらいになっていきます。
また私の場合は、追い上げが全く得意ではなく、地味にコツコツ少しずつ積み上げる方が
向いています。というかそうする以外にできないです。。器用な方ではありません。
よくマラソン大会で、最後のラストスパートだけ追い上げて異常に早い人がいますが、
私には到底できません。そんなことができるなんて信じられないです。
そんなにパワーが残っているのなら、最後まで温存しないで途中もっと早く走れるん
じゃないか、とか、そしたらもっと成績良くできるんじゃないの?と思ってしまいます。
適度に手を抜いてラストスパートをかける方法もありますが、あまりおススメはしません。
それに年末から仕事も忙しくなるし、税理士試験も年明けから本格的にしないといけないしで、
時間をとれなくなってくる場合がほとんどです。そうすると、必然的に夏休みに論文を
進めていないとラストスパートをかけられる人であってもかなり苦戦するのではないか
と思います。
なので、夏休みにどれだけ論文作成を進められるかが勝負です。
後期からの続きはまた明日。最後までお読み頂きありがとうございました。