税法免除の場合の大学院生活についてー2回生後期ー

大学院で税法に関する論文を作成し、国税庁に提出、税法科目の免除を受けて、

税理士になる方法があります。いわゆる大学院免除です。

2回生秋からは論文完成まで追い込みの時期です。

夏休みから後期にかけて

夏休みごろまでに1~2度、主査や副査の先生に論文指導をしてもらえるよう、

メールでやりとりします。

直接ゼミ室にお伺いしてお話をすることもありました。と言っても夏休み明けから11月ごろ

まではほとんど世間話でしたが。

 

この頃は仕事も常に追われ、頑張って効率化させて早く終わらすと次の仕事が降ってくる、

家に帰ると子育て、おなかすいたよーと保育園から帰って10分で言われるような生活

で、休みがありませんでした。

 

なので、ゼミ室にお茶菓子をもって行き、先生とコーヒーを飲みながらお話しをしているのが

唯一の癒しの時間。論文の話は横に置いといて、ほとんど疲れを落としに行っている

ような状況でした。ほんとに先生にはお世話になりました。。

 

話しがそれましたが、論文はというと、夏休みで50%程度作成できていました。

ですが、3章あたりから書けなくなってきます。

 

だいたいの修士論文は、章立てが4章立てで、最初の2章までは、自分の研究テーマの

先行研究をトレースするので、これまでの研究がどうであったのかをなぞるような

イメージです。なので、”読んでまとめる”ができればわりとスラスラと進みます。

 

書く人によって表現の仕方は違いますが、書く内容は研究テーマに応じてだいたい

同じになり、決まっているのです。

 

スラスラが終わった3章以降の最後の結論部分や結論を書くための根拠をどう組み立てるか

が非常に悩むところです。

最後の中間報告会が10月後半

大学院によって違うと思いますが、私の通っていた大学院では、修士論文の提出期限は

年明けの1月末でした。その前に最後の中間報告会が10月後半にあります。

 

夏休みに頑張って論文作成をした後、中間報告があるということです。

この時点で80~90%程度できあがっていると、報告はずいぶん楽です。

 

ですが、夏休みから秋にかけて、論文作成が進んでいないと、報告すること自体がかなり

きつい状況になります。春の報告とほとんど内容が変わっていない、春から論文作成も

進んでいないとなると、報告でも厳しいお言葉が飛んできますし、実際ここから年明けの

提出期限に間に合わすのは相当厳しいです。

 

それでも本人に何とか卒業したい、なんとか完成させたいんだという気持ちがあれば、

先生たちはとても優しいので、何とかしてくれようと動いてくれます。くらいつくと変わります。

できていない程度にもよりますが。

 

一番よくないのは、連絡が途絶えて学校に来なくなってしまうことです。

連絡が途絶えてしまうと先生や仲間も救いようがありません。それだけは避けた方がいいです。

つらい状況から逃げたい気持ちはとてもよくわかりますが、もし今年だめだったとしても

翌年の前期のみで卒業する方法などもありますので、次の一手につながります。

 

諦めないことはどんな時も重要です。

年明けに論文完成。最後に口頭試問!

年末から年明けにかけて最後の修正をします。ここからは毎日のように主査、副査の先生たちと

メール等でやり取りしながら最終段階まで詰めていき、なんとか提出期限に間に合わせます。

 

税理士試験を受けていない分、わりと余裕をもって論文作成をしていた方ではあったのですが、

それでもお正月のころはまだ完成していませんでしたし、最後はかなり苦戦しました。

結論がぼんやりしていて、なかなか先生からOKが出なかったのです。

 

なんとか提出期限に間に合わせ、事務室の窓口へ持って行きました。

提出後、2月半ばごろに最終の面接である口頭試問を受けて、修了できるかどうかが決まります。

まあ口頭試問まで行って落とされることはほぼないそうですが。まれに落とされることが

あるそうなので、油断はできないです。

 

口頭試問当日。

最初に修士論文の概要や結論を私からお伝えし、次に副査の先生から修士論文の疑問点、

確認点、結論にいたった根拠等を確認されてました。

ほとんど確認と感想でした。特に詰問されるようなこともなく、穏やかな時間で。

 

人によっては、詰問される場合や、修了にはあと一歩といった場合もあるそうです。

それでも口頭試問までいけば、修了は目の前です。今回落とされる人はいませんでした。

修了です!修了式もありました。

口頭試問が終わった後、しばらくしてから大学院から修了した旨の連絡がありました。

そこはあっさりとメールで。修了でした。

 

そろそろ学校生活も終わります。

本当に2年間あっという間で、口頭試問あたりからは、寂しい寂しいを連呼していました。

思い出がいっぱいで楽しかったので。

 

私にとっては、入学までは不安でいっぱい、仕事も子育ても満載にあって、

いっさい自分の時間なんて持てない状況で、大学院に割く時間なんて1分もないなと思って

いる中での入学でして、、。最初のころは、慣れるために気合が入りすぎていたように思います。

 

1分もないわと思っていた時間も、だんだんと大学院の時間に使えるようになってきました

し、変な気合も落ち着いていったように思います。

 

仕事を減らし、子育ては義母や夫にお願いして乗り切れました。

意外とやりたいと思っていれば、できるんだと知りましたし、自分の中で勝手に

諦めなければ、やりたいようにできることを学びました。

まわりは迷惑かもしれないので、感謝は忘れないようにしたいです。

支えてくれる人がいるからこそできることなので、そこは本当に肝に銘じております。

 

修了式のころには、コロナ禍がひどくなってきていました。学部との合同での卒業式は

できなくなってしまったので、個別に大学院生だけで、修了式をしてくださいました。

 

感慨深くて泣くかしらと思っていましたが、一滴も出ず。終始和やかな修了式でした。