記帳はなくなるのか?

記帳とは、事業での取引を帳簿に記すこと。
取引を仕訳の形で起こしていくことを指します。

税理士事務所ではこの記帳を代行し、決算書や申告書の提出まで
丸抱えすることも間々あります。

大変な上に価値を感じてもらえず、報酬がなぜか低い記帳。
本当に無くなるのでしょうか?

20年前以上前から言われている、「記帳は無くなる」というフレーズ

私の親の世代で税理士事務所を経営されている諸先輩方から
お話を聞くと、パソコンが一般に普及し始めた1995年あたりから
記帳はいずれなくなるという話は出ていたそうです。

実に20年以上前からそんな話があったとは、けっこう驚きですが、
無くなると言われ続けているわりには、
未だその需要はあまり減っていないように感じます。

10年ほど会計業界に携わっていますが、
相変わらず記帳の依頼の話は出てきますし、
記帳してみますと一旦引き受けてもらっても、
やはり無理、となって返ってきたり。

記帳をお客様でしてくれたけれど、
会計を確認してみると、現金残高がマイナス。
預金は同期できていない、未登録があるなどなど・・・。

社長自ら営業もして業務にもあたって記帳もしてとなると、
なかなか正確に記帳していくのは難しいのかなと思います。

バックオフィス業務に興味のある方なら、改善しながら
続けてもらえることもあるのですが、
数字に苦手意識を持っておられる経営者の方は非常に多いです。

さらにひとつひとつ確認して取引を登録していくとなると、
煩わしく感じるのもわかりますしね。

こういう現実をみていると
記帳の依頼が完全に無くなるということは、
ないのではないかなと予想しています。

楽にはなってきているので、このまま負担は減らしていきたい

記帳が無くならない現実は変わりありませんが、
確実に業務の効率化は進んでいる印象です。

データ連携をしているので、一から入力することは決算時くらいで
あとはほとんど仕訳を登録していくだけ、もしくは
上ってきた仕訳を間違いがないかチェック、
フィードバックするのみとなってきました。

一から入力していたころに比べれば、
ずいぶん楽にはなってきています。

スタンスとしては記帳が無くなったとしても、
チェックする仕事は無くならないですし、
フィードバックする仕事も無くならないので、
少しでも負担が減れば良いなといったところです。

需要がある限りは記帳もし続けるでしょうね。
手入力はよほどのことがない限り、しないようにしていますけど。

記帳はダメ、そんなことを税理士がするなんて
というような声も聞きますが、
記帳は下、コンサルなどの仕事が上とも思っていません。

記帳が出来ていないとコンサルはできませんから。

目の前のお客様のお困りごとに
お応えするのが仕事だと思いますので、
記帳で困っているなら記帳の代行はすべきかなと。

上とか下とかではなく、
まずはお客様の負担を減らすところから
始めていきます。

求められるのがコンサルなのであれば
それにお応えできるようにするということ。

お客様が何を求めておられるかということを
感度よくキャッチしていきたいです。


▼娘日記(8歳、5歳)

最近毎日のように姉妹そろって
折り紙を折ってプレゼントしてくれます。
写真は昨日もらった指人形や野菜など。

妹がお姉ちゃんにやり方を教えてくれます・・・。


スポット税務申告書作成提出
スポット税務相談
自分で経理サービス
個別コンサルティングのお問い合わせ