修士論文のための研究計画書は、
大学院に入学する前に試験の代わりに
提出を求められることが多いです。
入学面接時に口頭諮問のような形で
研究計画書に基づき質問を受けるため、
その材料として。
大学院によっては、入学後に書くこともあるでしょう。
私は、入学前にも書きましたが、
入学後にも提出を求められました。
いずれにせよ、修士論文を書く前に
研究計画書は必ず書きますので、
今日はその書き方のポイントについて
まとめたいと思います。
まず読みやすい本から租税法に触れる。
研究計画書を書くにあたって、
そもそも研究テーマが浮かばないこともあると思います。
税法に関して初めて触れる方なら、なおさら何を研究すれば
よいか分からないとなってしまいます。
おすすめは租税法の入門書を2~3冊でよいので
読むことです。
まずは租税法に触れる。
全く租税法に触れたことがない方でも
読みやすいものを2冊並べてみました。
かなり平易なので、これを読んだからと言って
研究計画書が書けるものではありませんが。
最初に租税法に触れるには苦手意識が付かなくて
良いと思います。
読み物としてもスラスラ読めるものなので、
研究計画書を書かない方でも、本当に教養として
楽しみながら税法の考え方に触れることができます。
※以下、本の画像をクリックするとAmazonのリンクに飛びます。
木山泰嗣『教養としての「税法」入門』(日本実業出版社,2017)
佐藤英明『プレップ租税法 第3版』(弘文堂,2015)
大学院生なら誰でも知っている金子先生の本を読む。
入門書を何冊か読んでから、
租税法の祖である金子宏先生の本を読みます。
一番有名なものは租税法です。
1,256ページもあり、かなり分厚い本なので、
初めの1ページ目から読む本ではありません。
好きなら読んでいただいてももちろん良いですが。
金子宏『租税法 第24版』(弘文堂,2021)
こちらの本はどちらかと言うと、辞書引き用です。
あらゆる税法に関する判例(裁判所の過去の裁判例で、
学術資料やデータベースとして記録されているもの。
少し広い意味で使用しています。)が紹介されています。
判例の内容が載っていると言うよりは、
この論点での判例はこれというのを
網羅してくださっています。
また判例に対する評釈
(判例に対する解説、解釈、批評で
雑誌論文や学術書などに記録されているもの。)
もどういったものがあるのか、どこに載っているのか、
こちらも網羅的に記載されているので、
評釈をここから拾い上げることができます。
なお、金子先生の『租税法』は
1~2年に1度は税制改正や最新判例に対応するため、
新版が出ます。
2022年8月現在、最新版は第24版です。
過去の判例を遡って調べたいなど、
理由のない限りは必ず最新のものを使うようにしましょう。
少しでも興味のある分野や勉強してみたい税目があれば
そこから判例や評釈を拾って、
最低10冊くらいは同じ論点で雑誌や書籍を読んでみるといいですね。
入学してから研究テーマは変更してもよいので、気楽に書いてみる。
ぼんやりとでも論点が定まれば、研究計画書を書き始めます。
まずは書くことが大事です。書き始めるとなんとなく
まとまってきたりしますので。恐れず書いていきましょう。
それと、研究テーマは入学後に変更しても良いので
そこも構えなくてもいい点です。
研究計画書フォーマット
研究計画書のフォーマットは、
各大学院で指定されるものがあると思います。
ない場合は、たいてい次のような内容ですので、
こちらをご参考にしていただければ幸いです。
枚数は指定があると思いますが、
A4で1枚~2枚でまとめていました。
最後の参考文献の書き方は、先ほどの金子先生の本を例にすれば、
書籍の場合は、
・金子宏『租税法 第23版』(弘文堂,2019)
雑誌論文であれば、
・著者「雑誌タイトル」雑誌名〇巻〇号(出版年)〇頁-〇頁
このように記載するのが税法論文の場合は一般的です。
まとめ
修士論文を書くための研究計画書の書き方について
まとめました。
どの税目でもどの論点でもいいとなると
範囲が広すぎて迷いますが、
本を読むにつれて、この論点が面白いなと
感じれば、最初の印象はけっこう最後まで
あたっていたりします。
入学してからもテーマは変更できますので、
気楽に書き始めることが大切です。
▼昨日の娘日記
-姉8歳-
明日(つまり今日)は最高の日やねん!というので、
なんで?と聞くと、学童で宝探し大会があって、
給食はカレーで、晩御飯もカレーだから!と。
カレー続きでごめんと思っていたら、
毎食カレーって最高なんですって。
ー妹5歳ー
母(私)と将棋を指していたのですが、
娘は自分が負けると気づくと、じゃあ場所をチェンジねと言い、
娘と母(私)のコマがチェンジするように
仕向けられました。どうしても負けたくないのね・・・。