会社のお金を増やす手順

会社経営で重要なものは、人・モノ・カネですが、
財務の観点からはお金を増やすことが一番大事です。

負債・純資産を増やす

利益が出ているのに、お金が増えていかない会社は、いつも借入金の返済に追われていることが多いです。
いわゆる黒字倒産の危機に直面しています。

勘定合って銭足らずの状態なので、
とりあえず倒産を防ぐことが最重要課題です。

お金がありさえすれば倒産は免れます。お金がないと返済が滞って倒産します。

借入金を増やしてでも、
とにかくお金を増やして運転資金がまわるようにしなければなりません。
未払金の支払期間を延ばしてもらう、
返済を待ってもらうよう銀行への交渉も必要です(借入金返済の条件変更=リスケジュール)。

できれば総資産の30%を目安に現預金を用意できるようにしておきたいものです。

資産を減らす

手元のお金が増えると事業は回っていくので、
夜も眠れるようになって安心しますが、ほっとして無駄使いしてはなりません。

借入金を増やしているため、借入金の返済額は確実に増えています。
返済計画をたて、月々いくらまでなら返せるのか試算します。


合わせて、資産で減らせるものがないかどうか検討していきます。

・土地、建物、遊休資産、資産価値のないものの処分
・貸付金の回収
・売掛金の早期回収 貸し倒れていないか
・適正在庫の検討

総資産を減らすことで現預金を減らさない方法を模索します。

利益を増やす

少しでも利益が増える体質に切り替えていきます。
利益はタイミングのズレはありますが、お金と必ず一致します。
利益を増やすことで、お金は増えていきます。

借入金返済を条件変更をしつつ返済をしていきます。
最終的には現預金の金額が借入金の金額を上回るような経営が理想です。

現預金>借入金残高

無借金経営でなくてもいいと思います、
時間はかかりますが、意識して数字を追うだけでも
改善されていきます。