勘定科目は、つまるところ何でもいい

帳簿をつけていると、この取引の勘定科目って何だろう?
と頭を悩ますことがあると思います。

所得税、法人税の税金計算上は、課税か否かなので、
突き詰めると何でもよいなと思いますが、
かといってすべて雑費というわけにもいきません。

気にするべきところはいくつかありますので、
そこを意識すれば、ある程度自由に決めてしまったらいいと思います。

何でもいいけど、分析に使いたい

勘定科目とは、日々の取引を帳簿につける際に使う
項目のことです。

日々の取引は、
資産、負債、資本、収益、費用のいずれかに振り分けられますが
それぞれの項目うち、さらに細かく項目分けしたものが
勘定科目です。

電話代であれば、「通信費」、
交通費であれば、「旅費交通費」、
商品を仕入れた場合は「仕入」など

適切な勘定科目に振り分けていきます。
感覚は人それぞれですが、
あまりにもおかしな勘定科目になっていなければ
それでいいです。

それぞれの勘定科目に振り分けすることで、
通信費に年間いくらかかったのか、
増えたのか、減ったのか、
月ごとの推移はどうか、異常値はないか
経費を削減できる項目はないか、
逆に投資すべき項目はどれかなど
貸借対照表や損益計算書を
分析ツールとして使用することができるようになります。

所得税や法人税の税金計算のためだけに帳簿をつけるのであれば、
つまるところ課税されるか否かを軸足を置いて
勘定科目を使うことになりますので、
何でもいいということになってしまいますが、

それでは帳簿をつけているのにもったいないです。

本来の帳簿をつける意味は薄れてしまいます。
現状の分析ツールとして、また将来の事業計画ツールとして、
地味な帳簿つけをしていきたいものです。

継続して使うこと

そして一度使うと決めた勘定科目は継続して使うことも大切です。

年度によって、また日々使用する勘定科目が気分で変わってしまうと
せっかく帳簿をつけていても、
経年分析ができなくなってしまうからです。

同じ勘定科目を使ってこそ、前年、前々年など過去分との比較が可能となります。

ここでも分析ツールとして勘定科目を使うことを意識したいですね。

反対にその年度特有の取引であれば、
雑収入や雑費にしてしまってもいいかもしれません。

もちろん振り分け可能な勘定科目があれば使用すべきです。

消費税に注意

勘定科目の振り分けかたによっては、
消費税は課税関係に影響が出てくる場合がありますので、
所得税や法人税よりも注意が必要です。

例えば、会計ソフトに「諸会費」を入力をすると、
消費税は課税対象外として、勝手に処理をしてくれる場合があります。

会計ソフトによって違いますが、
勘定科目によって消費税課税か非課税か対象外かを自動判定してくれるんですね。

最近は軽減税率かどうかも判定してくれます。

自動判定してくれるのはありがたいのですが、
それが本当に合っているのかどうかは確認する必要があります。

あくまで、勘定科目から推測しているにすぎないので
取引内容まで見て判断しているわけではないからです。

また、返品処理なども消費税の計算に影響するので、
どういった勘定科目を使うかは他の税金よりも慎重に行います。

 

 


▼娘日記(8歳、5歳)

写真は北山にあるお皿公園。すべり台がお皿の形になっています。
ただただすべる2時間。

さて、私は何も変わりませんが、子供たちは新年度です。
上の娘は新一年生を学童で迎えるために張り切っていました。
同じ保育園出身の子が初来所するので、
ワクワクしているそうです。

下の子は年長組になり、
あっという間に保育園で一番おねえさんです。
やる気に満ちた雰囲気で、保育園の階段を駆け上がっていきました。


 

 

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