税理士登録までの道のりについて、覚えているうちに記録しておきたいと思います。まずは税理士になるにはいくつかのパターンがありますので、順番にご紹介したいと思います。
税理士になるには、いくつかの方法があります。
1、試験に合格する方法。
2、試験に一部合格し、大学院修士課程を修了する方法。
3、税務署に一定年数勤務する方法。
この3つが代表的な方法です。
1,2については、プラス実務経験(正社員であれば2年)も必要となります。
それぞれ順番に見ていきます。
パターン1:試験に合格する方法。
税理士試験科目には11科目あります。
内訳は会計科目(簿記論、財務諸表論)の2科目と、
税法科目9科目(所得税法、法人税法、相続税法、
消費税法又は酒税法、国税徴収法、住民税又は事業税、固定資産税)です。
このうち会計科目2科目と税法科目3科目を合格しなければなりません。
細かい規定は他にも色々とありますが、要は5科目合格が必要ということです。
科目合格制で、5科目まとめてでも、
1科目ずつでもそれぞれの事情に合わせて選択受験することが出来ます。
そこは他の資格試験よりも勉強しやすいのかもしれません。
しかしその分1科目ごとの難易度が毎年上がっており、
年々難しくなるという試験制度になっています。
パターン2:試験に一部合格し、大学院修士課程を修了する方法。
科目免除が可能な大学院の修士課程を修了し、
大学院での修士論文が税法科目に関する研究論文であることを
国税庁が認めてくれれば、税法科目を2科目免除されます。
この場合は、会計科目2科目合格+税法科目1科目合格+大学院税法科目免除
で税理士になることが出来るのです。
また、会計科目も免除を受けたい場合は、
大学院での修士論文が会計科目に関する研究論文であることを
国税庁が認めてくれれば、会計科目を1科目免除してくれます。
なので、会計、税法いずれも大学院修士課程(ダブルマスター)を修了する場合は、
会計科目、税法科目の各1科目合格し、計2科目+大学院ダブルマスタ―+実務経験で
税理士になることができます。
パターン3:税務署に一定年数勤務する方法。
パターン3には2種類あります。
1つは、会計科目2科目は合格+税務署に10年又は15年勤務する方法
税法科目は免除されます。勤務年数に違いがあるのは、
職務としてどんな税金の種類を担当していたかによります。
法人税、所得税、消費税など主要な国税について業務を行っていた場合は
10年の勤務で税法科目は免除となります。
要するに国にとって重要な税金について担当していると、
勤務年数は短くても税金についての理解がより深いとの認識なのでしょう。
もう1つは、税務署に23年又は28年勤務した場合です。
こちらは会計科目2科目、税法科目3科目の全てについて免除されます!
これもどういう税金に関しての業務を行っていたかによって
勤務年数に違いがでます。
私はパターン2で税理士になりました。
4科目合格(簿記論、財務諸表論、法人税法、消費税法)と
残り1科目は大学院免除です。
どの方法でも税理士になれば同じ土俵にたつことになります。
5科目合格したからとか、大学院修了だからとかは
お客様には関係のないことです。気にしているのは税理士だけなんですよね。
それより早くお客様のお役に立つために、
早く税理士になることを考えた方が賢明です。