税理士登録備忘録-税理士登録時の面接についてー

税理士として活動するには、日本税理士連合会に登録し、所属の税理士会にも

登録する必要があります。会員になることにより税理士として名乗り、

活動することが出来るようになります。

 

無事、税理士登録のための申請書類を申請した後、税理士登録のための面接があります。

どういった面接が行われたか、注意点も含め忘れぬうちに書いておきます。

ちなみに書類は全て郵送します。対面することはここでもありません。

ZOOM面接

私が面接を行ったのは2020年7月21日。

世はコロナ禍の真っただ中。今もこれからも続きそうですが、私の所属する近畿税理士会でも

その対策として、登録面接はZOOM(オンライン会議システム)で行われることとなりました。

 

当日のリンクは事前にメールで送ってもらっていましたので、15分前にはパソコンの前で

スタンバイしていました。

 

時間になると、事務の方に呼ばれ、本人確認。そのまま自分の面接時間になるまで

ZOOMの待機室で待つことに。

 

時間になると、待機室から面接室へ。面接官の方と1対1で面接の開始です。

色々と面接のうわさは耳にしていましたので、いったいどうなるやらと構えての開始でしたが、

運がよかったのか、面接官の方は終始丁寧に話してくださり嫌な思いも全くありませんでした。

すんなりと終わったので拍子抜けした感じです。

形式面での指摘

形式的なところで指摘がいくつかありました。

 

まずは、申請書の学歴のところ。

大学院 「卒業」と書いたところ、大学院ですので、「修了」です。と言われてしまいました。

言われてみれば、ああ確かに!という感じでしたが、全く気がつきませんでした。

良くあるのかもしれませんが、恥ずかしい限りです。

 

そして経歴の記載欄にも指摘が。

以前勤めていた会計事務所の名称が、「公認会計士〇〇事務所(〇〇は先生のお名前)」

でしたので、そのまま書いていると、税理士業を行っているか分からない名称なので、

税理士という言葉を付け加える必要があるそうです。

 

それと、自宅で開業税理士として登録しましたので、自宅の中の事務所の位置についても

聞かれました。家庭と仕事を分けないといけないという趣旨から、

仕事部屋が家庭と独立しており、ドアやパーティションできちんと仕切られているかどうかを

確認されました。指摘というより、ここは念のための確認という感じです。

 

ちなみに訂正はどうするのかというと、全ての書類に捨印を押しますので、

先方で訂正してくださいます。(あー良かった・・。)

 

これ、捨印を押さずに申請して、訂正があると、訂正のために書類を返却されることになって

しまいますので、申請される方は押印もですが、捨印を忘れずに押しましょう!

登録前に税理士業を行っていないことが大切

そして一番繰り返し言われたことが、税理士登録の前に税理士業を行っていないかどうか

ということです。税理士業には税務相談や申告書の作成なども含まれますし、

税理士登録前に、税理士と書いた名刺を配ったり、登録前なのにホームページに「税理士」と

書いてもいけないそうです。これに関しては、かなり厳格におっしゃっていました。

 

それらは、全てニセ税理士の扱いになってしまい、これまで培ってきた「税理士」という社会的に

信頼できる職業であるとの認識に、キズを付けることになってしまうからだそう。

 

確かに、税理士であるということだけで、お客様は私たちを信頼してくださいます。

それだけ税理士という職業は公益性や信頼性が高いということです。

そのことを自分で否定するようなことはしてはならないということなんですね。

 

名刺やホームページなんかは、どうせ税理士になるんだからと、登録前に軽く書いてしまいそうに

なりますが、そこを守れるかどうかは今後仕事をする上での大事な感覚を無くさないポイントになる

のではないかと思いました。

まとめ

ここまで税理士登録の面接について書いてきました。本当は面接にたどり着くまでが大変です。

登録申請書類を用意するのに何度か心が折れそうになりました。。

ただ登録するだけなのに、なんでこんなに大変なんだろうと。(せめて事務手数料がほしい・・)

それだけ税理士になるということは、参入障壁を高くしてあるということなんでしょうね。

 

コンビニより税理士事務所の数の方が多いようなところに住んでいますが、

みんなこんなに苦労をして登録しているのかと思うと頭が下がる思いです。

登録される方は面接まで行ければ何とかなりますので、私の体験を参考にして

心折れずに最後まで進められることを祈念します。